ママの服装って、地味に難しい。
送迎で先生や保護者に毎日会う。
きのみきのまま、というわけにもいかない。
でも最優先は子どもを送り出すこと。
自分のコーデをゆっくり考えている暇も余裕もない。
毎朝、着替えるのが嫌になる。
悩んでも、結局着るものは同じ。
ちゃんとした感がありつつ、
ラクで、
汚れても洗える服。
それが日常服の条件。
さらに園行事用の服も必要。
自分にかけられる時間もお金も限られているのに、
ファッションチェックまでされるなんて。
聞いてなーい。
友達に相談しても、みんな同じ状況。
家族に話しても上の空。
そんなときに出会ったのがChatGPT。
何気なく、手持ちの服を入力して
「コーディネートを組んで」と聞いてみた。
返ってきたのは、
今まで着たことのないような組み合わせ。
心の中では思っていた。
「こんなん着たことないし。
私に似合うかなー。」
AIの言うことだし、と
正直あまり信じていなかった。
年末の仕分けついでに、
手持ちの服の色や形を全部送って、
何パターンかコーデをお願いしてみた。
提案に入っていない服も多かった。
理由を聞くと、
「色的に使いづらい」
「形が合わせにくい」
らしい。
その“使いづらい服”は、
ほとんどが私の定番服だった。
私のことなんて何も知らないのに、
扱いづらいとか、処分候補とか。
少しムッとしながら、
お気に入りだけでコーデを組んでもらった。
組んではくれる。
でも、いざ着てみると。
体が重い。
太って見える。
苦しい。
なぜだ。
いつも着てるのに。
困ったときのお助けアイテムだったのに。
そのまま感想を送ってみると、
合わない理由を細かく返してくれた。
的確すぎる。
ん?
どこかから見られてる?
なんだか、
私より私のことを知っている気がする。
でもよく考えたら、
私のことを知らないからこそ、遠慮がない。
「色的に使いづらい」
「形が合わせづらい」
さらっと言う。
私なら絶対オブラートに包む。
好きな服と、
似合う服は違うらしい。
着慣れている服と、
今の私に合っている服も違うらしい。
ずっと味方だと思っていた服が、
実は私を重たく見せていたなんて。
ショックだけど、
ちょっと面白い。
考えすぎの私と、
感情を挟まないAI。
相性がいいのかもしれない。
私は迷って、
悩んで、
言い訳して、
着ない理由を探す。
AIはただ言う。
「それ、重いです。」
……はい、出ました。
でも最終的に着るのは私。
似合うと言われても、
気分が乗らなければ着ないし、
似合わないと言われても、
どうしても着たい日は着る。
ただひとつ言えるのは、
今までより少しだけ、
服と冷静に向き合えている気がする。
いまの私は、整えちゅうの途中。
私の“考えすぎ”を、
否定せずに整理してくれる存在。
それがAIだったのは、
ちょっと意外で、ちょっと救い。
そしてたぶん、次も私は聞く。
「これ、どう思う?」
と言いながら、
最終的には自分の好きな方を着るんだけど。
AI、容赦ない。
でも、今日もありがとう。



