【こどものおはなし】かまくらの夜①はちみつお届け

子どものおはなし

※子どもが絵を描きながら話してくれたおはなしです。

普段読んでいる絵本や日常の出来事からイメージをふくらませて、自由に言葉にしていました。

話の流れは少し不思議ですが、そのままの世界を大切に残しています。

むかしむかし、

あるところに、

かまくらで1人で暮らす

おばあさんがいました。

「ひとりは、さみしいなあ」

そう思ったとき。

トントン。

「おじゃまします」

ドアのむこうにいたのは、

かわいいおさかなと、ひとと、ことりたち。

「ゆきで さむくて…

ここに とまってもいいですか?」

「もちろん、いいとも」

おばあさんは にっこり。

「さあ、おいしいカレーをたべて

げんきになりなさい」

「はーい!」

みんなは いいおへんじ。

そのよるは、

ぽかぽかの ごはんと、

あたたかいねむり。

つぎのあさ。

「トントン」

こんどは、カラス。

「ぼくも、とまっていい?」

でも おばあさんは、

ちょっと こまったかお。

「だめだよ、だめ。

しろいふんをするからね」

「しっしっ、あっちへおいき」

カラスは ひとりぼっち。

「どうしてだよ…」

さむいかぜのなか、

くしゃみが とまりません。

そのころ、みんなは

よるごはんのじゅんび。

「きょうは なにカレー?」

「おなかすいたね」

わいわい、にぎやか。

そこへ――

えっほ、えっほ。

はちたちが やってきました。

「はちみつ、はこんできました!」

とっても おもたい はちみつ。

えっほ、えっほ。

「かたまるまえに、いそごう!」

「おばあさん、

はちみつ おとどけです」

「あらまあ、ありがとう」

「さむくて、おそくなりました」

きらきらの はちみつ。

「おはなばたけの みつ、

いっぱい あつめたんです」

でも、ことりが ひとこと。

「それ…ちょっと くせがあるよ」

「くまさんに あげたけど、

あれは おとなのあじかもね」

かまくらのよるは、

にぎやかで、あたたかくて、

そして――

すこしだけ、

ひとりぼっちのかぜも ふいていました。

つぎのあさ。

はちたちが はこんできた

きらきらの はちみつ。

「これはね、

あしたのあさ、パンにぬるぶんと」

「みんなで おかしをつくるぶん!」

「じゃあ、つくろう!」

まぜて、こねて、

ぺたぺた、ころころ。

あまい においが

かまくらいっぱいに ひろがります。

「できたー!」

はちみつのおかし。

みんなで ちょっとたべて、

「…そうだ!」

カラスのことを

おもいだしました。

えっほ、えっほ。

おかしをもって、

カラスのところへ。

「これ、いっしょにたべよう」

カラスは、びっくり。

「ぼくも…いいの?」

「いいにきまってる!」

それから みんなで、

よいしょ、よいしょ。

カラスのおうちも

つくりました。

はっぱをあつめて、

えだをつんで、

ちいさくて、あったかい おうち。

「いただきます」

みんなでたべる

はちみつのおかしは、

とっても あまくて、

とっても やさしいあじでした。

カラスは、

もう ひとりぼっちじゃありません。

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