【こどものおはなし】アリの子どもたちのぼうけん④|お茶屋と虹

子どものおはなし

つづき

「みて!みて!」

大きな にじが 空にかかっていました。

「きれいだろ?」

「うちのにじは いつも きれいなんだ」

「ほんとだ」

「いろんな色が かくれてるね」

「いろんな色があると、

ぼくたちも 大きくなれるのかな?」

「もうすぐ いちねんせいだしね」

「じゃあ だいがくせいになったら?」

「よし、みんなで いこう!」

でも――

「よていは なしにしよう」

「なしにすると どうなるんだろう」

しーん。

ピピピピ…

でんわも ならない。

「よし、いこう!」

すると――

「これは なに?」

げげげげげげげげげげ。

「うわ!まっちゃめんだ!」

「めちゃめちゃ うるさい!」

「なんだこれ!」

ちょっと こわくなったけど、

アリたちは すすみます。

「ぼくは ぼうけんたいちょうだ!」

森の おくへ。

「あれ?」

「あそこに おみせがある」

「ふしぎな おちゃやさんだ」

「いってみよう!」

おみせの中――

「ああ、おいしい」

「おちゃだんご うまい!」

でも 空は ずっと くもり。

「たいよう でてこないね」

そのとき――

ピカーン!

「でた!」

「でっけえ おひさま!」

世界が 一気に あかるくなりました。

「よし!」

「ちきゅう いっしゅう まわろう!」

「いくぞ!」

アリたちは、

さらに 大きなぼうけんへ――

⭐︎子どもが作った替え歌のはなし

今日のお話はいかがでしたか?

アリの冒険のお話はこれでおしまいです。

子どもはよく、一人遊びの中で物語を口ずさみながら筆を動かしています。

親元を離れている時間に、どんな会話をし、どんな刺激を受けているのか。

すべてを語ってくれないからこそ、描き出されるイラストや言葉の端々に、子どもの成長や心の動きを感じます。

書くことによって感情を消化し、自分自身を受け入れていく。

そんな「書く」という行為を通した心の自立を、隣でそっと見守りながら、この大切な一瞬を形に残していけたらと思っています。

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